久しぶりに長崎市へと足を運びました。ギター大好き展では、色々な銘器が展示しており、ロベール・ブーシェ、ホセ・ルイス・ロマニリョス、イグナシオ・フレタ・エ・イーホス、ヘルマン・ハウザー2世など、化け物級の銘器が並んでいました。ブーシェとロマニリョスの音質の違いなどを演奏付きで説明を聞きました。生音で比較すると全く別物ですね!CDや動画でしか聞いたことが無かったからラッキーでした。ブーシェは音量がありつつもひとつひとつの音に芯があり、空気中で音にドライブがかかった感じで迫力がありました。ロマニリョスは、上品で、音の立ち上がりにスピードがありクラシカルながらもスペイン的切れ味を持った楽器でした。
今回、私が目的としたものは、それらではなく、前々から気になっていた「アントニオ・マリン・モンテロ」です。私が知る情報では、年代によって音質が異なる、いわゆる当たり外れが多い楽器だと聞いたことがありました。というのも、モンテロが影響されたブーシェに出会う前と、ブーシェにアドバイスを受けて製作してからの作品、ブーシェモデル、オリジナルモデル、プラスエロが関わっているのか否か??謎だらけのギターなのです。これは直接弾いて確かめなければと思い、試奏させてもらいました。まず、プロのギタリストにブーシェと弾き比べてもらい、音の違いを理解した上でいざ試奏!!すごく弾きやすい楽器でした!新品、スペシャル、ブーシェモデル、250万円!!特徴はジャンルを選ばないスタンダード万能タイプ。音量がかなり出ました。誰でも弾けそうな感じの、肩に力が入らない感じの…。お金を出して音を買う感じの…。苦労しなくて良い感じの…。
癖のある、マニアックな、謎の負のエネルギーを持った、私にしか解らない世界の、うそ臭いのが実は本物の「アントニオ・マリン・モンテロ」に出会えるのを楽しみに待とうと思います。
「湿った音だねー、グラナダ派!!」と言ってみたい。
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